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重曹エビマヨコーン(JEMC):レビュー記事100本以上

『 オクトパストラベラー2 』の感想・レビュー

レトロと今どきが融合したHD-2DのJRPG

105本目のゲームレビューです。

評価

〇良ゲー

・美麗なドット絵と戦略的なターン制バトルの昔ながらのJRPG

・やり込み要素も多く、ボリューム満点

最近は不振が続くスクエニのゲームですが、このゲームはかなり楽しめましたよ!

『オクトパストラベラー2』とは

発売日・対応機種

 ●2023年2月24日 PlayStation4(5)/Switch/PC(Steam)

どんなゲーム?

16ビット機全盛期時代の昔ながらのドット絵表現のキャラクターに最新技術の3DCG表現の背景を融合させ、さらに美麗でゴージャスにした革新的な「HD-2D」表現により高い評価を受けた『オクトパストラベラー』続編

前作はSwitchPC(Steam)での発売であったが今作はさらにPlayStation4(5)でも発売されるマルチプラットフォームとなった

感想など

レトロと今どきが融合したJRPG

『オクトパストラベラー2』はレトロなドット絵に今どきの3DCG効果を加えたHD-2D表現による美麗なグラフィックが特徴のゲームです。

キャラクターこそスーファミの時代のJRPGなどで見慣れたドット絵であるものの、とても細かく描き込まれていて、これに加えてCG効果により立体感や光と影の明暗のコントラストが加わり素晴らしい出来のグラフィックに仕上がっています。

美しい風景のマップ

立体的に景観が動くカメラワーク

また、「レトロ」「今どき」が合わさっているのはグラフィックだけではなくゲームシステムなどの面でも見られます。

戦闘では昔ながらのランダムエンカウントとターン制コマンド式のバトルですが、今どきのいわゆるタイパ(タイムパフォーマンス)重視倍速機能がついていたりします。

ところで、今どきのタイパ重視というと、たまにZ世代の流行と言われますがこれは違いますタイパ重視はたんに今の時代の流行であって世代は関係ありません。流行に乗るのは若い人が多いのでそう見えるだけであって時間を節約することについては、いつの時代どの層にも需要はあるものです。

「映画を倍速で観る」とかは、特に最近は音声等速映像倍速機能のあるプレイヤーが多くなり、昔はそれ程なかったから使わなかっただけで昔からあれば使う人は使ってたよというだけの話です。

というかZ世代の人全員が映画を倍速で観る見たいな言い方もどうかと思いますが(^_^;)

レトロなサイドビューのターン制バトル
でも倍速でテンポよく進む

あとは、主人公が8人いても、1周で8人全員の物語を全部見れるというのも最近のタイパ重視の風潮なのかなって思っています。

ゲーム開始時に主人公を1人選びますが、結局1周で8人全員の物語を体験できるようになっています

8人それぞれある物語

最近のゲームレビュー界隈ではゲームの物語を「シナリオ」とか「ストーリー」と言わずに「ナラティブ」という言い方を使ってるのをよく見るんですがどうなんでしょう。「エビデンス」みたいに意識高い系の人がカッコつけてるみたいに思われないですかね?

というわけで、『オクトパストラベラー2』には8人主人公がいて、8人それぞれのナラt…ストーリーがあります。

各物語に特に捻りはありませんが、明るい話から暗い話までそれぞれの主人公の個性がでるメリハリの効いたものでまさに昔ながらの「ゲームのストーリーなんざ、こういうのでいいんだよ」的なとっつきやすいお話でどれもよかったと思います。

8人の主人公たちも全員とてもいいキャラクターをしていて好感が持てました。

推理小説風なテメノス編

主人公の性格どおり熱いパルテティオ編

脱獄から始まるオズバルド編

さらに『オクトパストラベラー2』ではイベントシーンがフルボイスで喋るのですが、これが声優の熱演が素晴らしくとても良かったです!

特にオズバルド編でハーヴェイ教授の声を演じている子安武人氏(∀ガンダムのギンガナム役など)の怪演はすさまじくこれだけでオズバルド編の評価は1つ上に上がります。

声優の熱演・怪演を集めた動画も編集しました。タイパ重視も悪くありませんが、イベントシーンの声は飛ばさずに聴くのもいいですよ。

しかし、ストーリーは確かに変に拗らせたり裏をかこうとしたりせず古き良き時代のゲームのストーリーというコンセプトを感じてよろしいのですが、どうしても「子供だましだなー」とチープに感じてしまうことも多くあります。

だけどこれってどちらかというと自分がもう少年の時の純粋にゲームのストーリーを楽しむ気持ちがなくなってるからってことなんですかね。物語のことをストーリーじゃなくてナラティブとか言おうとしてる人にはそう感じてしまうのかもしれません…(^_^;)

でもね

こういうのは1周回って好きです

「なぜかは知らないが」

小学生がRPGツクールで細かい設定書けないからとりあえず書いた「なぜかは知らないが魔王が世界を苦しめている」みたいな雑さ!

あと「ライ・メイ」とか「ナ・ナシの村」とか安直なネーミング!

中学生がRPGツクールでとりあず付けた「破壊神ホロボス」みたいなダサさ!

高校生だったら「ダ…ダセェ…」と言ってたかもしれないけど、今は1周回って風情あります

雷鳴だからライ・メイ!

さて、ストーリーで気になった点については、前作からだし、ほかでも散々言われてるからあえて多く語る必要ないと思いますが、1人の主人公の話を進めている時、残りの7人との絡みがほぼないことです。

特に初めて仲間に加える時がほとんど前触れもなく唐突すぎます。すごい軽いノリ。しかも、ソローネみたいな単独行動が好きそうなキャラでも初めて合っていきなり「一緒に行かない?」みたいなこと言ってくるもんで違和感バリバリです。そして、ストーリーではいかにも単独行動してる風な見せ方をしていて戦闘になると突然4人で1人をボコるみたいな絵になります。

やはりここは仲間になるまでもある程度、物語があるなり、各ストーリー中も主人公に選んだキャラだけは絡みがあったりとかもうちょっと説得力が欲しかったですね。

そのため、エピローグで8人で感動の大円団をしていても「本当に君たち一緒に旅してたの?」と温度差を感じずにはいられませんでした。

何の脈絡もなしにいきなり仲間に

一応、パーティチャットやクロスストーリーなどでほんの少しだが主人公同士が絡むことがある

昔ながらのターン制コマンド式バトル

『オクトパストラベラー2』は昔ながらのターン制コマンド式バトルを採用しています。

BPを使用したブーストや弱点を突いたブレイクなどで戦略的でよく練られたシステムなのですが、バランスはちょっと雑かなーと感じました。

特に序盤のボスがHP多く堅すぎです。これは最近のRPGの良くないところですね。

「ボスのHP多すぎ問題」です。

あとは、バフデバフがBP使わないと持続時間短すぎです。あんまり好きじゃないんですよねバフがすぐ切れるのって。昔はスクルトにしろタルカジャにしろ1回かけたら消されるまでずっと残ってたじゃないですか。

威力が1.5倍になっても3回攻撃して消えるんなら3回フルで攻撃してようやくちょっとダメージが増えるくらいじゃないですか。1回でも別行動はさんだらバフかけたターン消費した意味がなくなります。これも最近のRPGの良くないところですね「バフデバフすぐ切れる問題」です。そこは今どきにしなくていいのに(^_^;)

バフデバフすぐ切れる問題は、昔のメガテンのカジャ系ンダ系が強すぎてカジャ・ンダ前提の戦闘になってしまったのが原因だと私は思ってます。

無駄に堅くて苦労する序盤のボス

序盤はボス堅すぎといいましたが、中盤・終盤はどうかというと、それは人それぞれです。
私の場合、RPGは大体準備を万全にして進める派であったのと、このゲームのレベル上げが楽しかったこともあり、適正レベルよりかなり高い状態でゲームを進めており、中~終盤のボスはほとんど行動させずに倒してました

ザコ級はこの子けしかければ大体ワンパン

しかし、適正レベルで闘えば歯ごたえと緊張感のあるボス戦を楽しめたのかなとも思います。

そして、さすがにラスボスは結構苦戦しましたよ。

 

以上

『オクトパストラベラー2』のレビューでした。

 

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