私が、個人的にダメだと思うゲームシステムといえば、真っ先に出てくるのが、これまでレビューでも散々苦言を言っているハートのかけらシステムだが、それと同様に嫌いなシステムがある。それがゲーム開始直後にあるゲームのチュートリアルだ。と言ってもチュートリアル全てが嫌いなわけではない。
昨今のゲームは取扱説明書の省略やシステムの複雑化などでゲーム内でのチュートリアルは必須なものとなっている。確かに、説明不足でクリアするまで知らない操作や理解できないシステムがあったらダメだし、チュートリアルは必要だと思う。
しかし、チュートリアルは下手につくると、一気にゲームに対するテンションを下げ、楽しいはずのゲーム体験を崩壊させるダメなチュートリアルになる。
そんな私が嫌いでたまらないダメダメなチュートリアルには以下のようなものたちだ。
そんなの言われんでも分かるわ。Lスティックで移動しなかったら何で移動するんだよ
邪魔しない程度に画面恥に小さく表示される程度でゲームの進行を止めないものならまぁ許せる
アクションゲームとかのバトル中に「このゲージは~」とかピョコっと出てきて始まると一気にテンションが下がるね。
特にでかいポップアップいっぱいに小さい文字でビッシリ書かれていたり、2ページ目や3ページ目など複数ページあるとげんなりである。
インターネット見てる時にポップアップ広告とか出てくるとイラっとするでしょ。同じだと思うんだよね。
めんどくせ。
1回でわかるからさっさとゲーム続けさせて。
個人的には一番きらい。ソシャゲに多いような気がする。
例えるなら、書道の授業で、後ろから先生に両手をガシッと掴まれて『「人」という字はこ~~~やって書くんですよおおおお…ギギギギ』と無理やり矯正させられているような苦痛がある。
指示されたとおりに動かないとゲームやらせてくれないというのが嫌。好きにやらせろや中には開発者の「俺のゲームはこうやって遊ぶんだよぉ!分かったか?!」というエゴを感じるものもある。
ゲームを始めた瞬間に長くてつまらないチュートリアルステージをクリアしないと本編が始まらない
『ようこそ新米兵士。実際の戦場に繰り出す前にまずはこのバーチャル空間で基本戦術を学んでもらいます。』
まずゲームの最初のステージというのは最もプレイヤーに遊んでもらう部分であり、最もプレイヤーから評価を受ける部分である、そこにクソ長くてクソつまらないチュートリアルのみの練習ステージを配置するというのは正気の沙汰ではない。下手なチュートリアルでそのゲームの魅力を伝えられなければ、その時点でゲームを投げられてしまうだろう。
FF7を見習ってほしい。FF7のプロローグと言えば、ゲーム史上でも驚異的な完成度の出来のプロローグだ。列車からクラウドたちが下りて一気に魔晄炉の中心部まで駆けてボスを倒して爆弾を設置、起爆タイマーが0になるまでに急いで撤退して爆弾を爆発させてミッション完了。スピード感のある濃密な展開にプレイヤーは一気にFF7の世界に引き込まれていく。そんなプロローグのなかでテンポをくずさないようにさりげなく基本操作やバトルのチュートリアルと世界観の説明がキャラクターの掛け合いやゲームの流れなどでされていて自然とプレイヤーに伝わるようにしているのが本当に素晴らしい。
あとは1ステージまるまるチュートリアルタイプのものでもHitmanは上手くできている。一応暗殺のシミュレーションという設定でプレイさせられるのだが、「やり方は自由」というHitmanの魅力をうまく伝えつつもコンパクトにできており、本編ミッションと同等かそれ以上に面白い。
良チュートリアルとは
良チュートリアルを上げるとすれば上でも言ったFF7やHitmanもそうだが、有名なものはレトロゲーだけどスーパーマリオブラーザーズの1-1とドラクエ1の最初の王の部屋だろう。
スーパーマリオブラーザーズの1-1は有名でWikipediaに詳しく描かれているので参照するといい
ja.wikipedia.orgドラクエ1のスタート地点を王の部屋にして宝箱や扉を開けて階段を降りるという操作の基本をわからせるやりかたは漫画「ドラゴンクエストへの道」で書かれていてこれも有名だ。
ゲーム開発者であれば、この辺のゲームのチュートリアルを良く学んで、ダメなチュートリアルは2度と作らないように頑張って欲しいものです。
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